おはようございます!広島営業所の小川です。
なかなかカラっと晴れず、グズついた天気が続いていますね。
朝晩の気温差も大きくなっていますので、体調を崩されないようにお気を付けください。
さて、今日は前回に続いてタバコシバンムシの内容です!今回は生態について・・・。
タバコシバンムシの成虫は午前中はほとんど活動せず、主に午後から夜間にかけて活発に活動します。成虫の活動は保温性がよく暖かい部屋では周年みられますが、通常気温の上昇する5~6月に始まり、10~11月までです。今が9月なので、もう少し寒くなれば活動しなくなりますね。ただ、最近は暖房器具のおかげで、冬の間も頑張っているタバコシバンムシがよくいるそうです。
羽化した成虫は、4~5日の間は繭の中に留まって性成熟を待ちます。繭を食い破って脱出した成虫は一切摂食することはなく、あれば水分を摂取するのみで10~25日間生存し、その間に交尾と産卵を行います。
1個体の雌は10~60個の卵を食物となる乾燥動・植物質の隙間や表面に産むが、個体によっては100個を超えることもあります。乾燥パスタや、畳の隙間に卵が100個もあると想像したら・・・考えるだけでゾっとしますね。
卵は6~12日で孵化して食物中に穿孔していきます。通常終齢は4齢ですが、環境が不良だと5齢から時には8齢に達することもあります。老熟して蛹になるまで23℃で40~45日、25~28℃で30~40日ほどかかります。温度の低下や食物条件の悪化がみられると蛹化が抑制されて耐久性のある幼虫の状態で耐えます。なので、越冬態は幼虫となります。
老熟幼虫は食物の齧りかす(フラス)や糞を肛門から出る分泌物でつづって繭を作り、その中で蛹化し、1週間足らずで羽化します。
といった形で、人の過ごしやすい環境では増えやすい虫と言えます。爆発的に増えることもあり、他昆虫からの二次被害もあるという非常に厄介な種も抱えています。次回は、そういった二次被害、発生個所の例などを挙げていきます!
今日はこのくらいで。
段々と過ごしやすい季節になりますが、緩まず、気を引き締めて日々努めていきます!