おはようございます。広島営業所の小川です。
今回は、今年も各所で猛威を振るう「鳥インフルエンザ」について。
冬場になるとニュースで流れる鳥インフルエンザという言葉。
いったいなんなのか。
・・・鳥インフルエンザとは・・・
鳥類のインフルエンザのことで、人のかかるインフルエンザとは違うA型のインフルエンザウイルスのことです。
このインフルエンザのなかで、ウイルスによる感染を受け死亡した鳥類や、全身症状を発症したり、強い病原性を示すものを高病原性鳥インフルエンザと呼びます。
家禽に対する病原性の強さによって、強毒タイプ・弱毒タイプと呼びます。
発生した場合、全身症状をおこします。首が曲がったり元気がなくなったりという神経病状、消化器症状、呼吸器症状などが表れます。
鳥インフルエンザは、渡り鳥であるカモやガチョウ等の水禽に症状なく感染していたものですが、ニワトリ等の家禽に感染してしまい拡散していったウイルスなのです。型もいろいろと存在しますが、ニワトリに対しての致死率が非常に高い傾向があります。
人への感染も報告されており、例外的ではありますがタイやベトナム、インドネシアなどの東南アジアや中国を中心に発症や死亡例もあります。
海外では人から人へ感染したことが疑われる事例が数件報告されていますが、看護や同居等のある程度密接に患者と接触したことによる感染と考えられています。
そのため、鳥インフルエンザが人に感染する可能性は極めて低いと考えられています。
鳥インフルエンザは鳥類間ではかなり感染率が高くあり、発症した鳥が養鶏場等で出てしまった場合・・・強毒性の場合では致死率が高く感染力が強いことから殺処分を行います。
インフルエンザウイルスは短期間で変異が起きやすく、更なる感染拡大を防ぐための処置となっています。
今年に入ってからも香川県のさぬき市で鳥インフルエンザが養鶏場で陽性反応がでました。
これにより9万2000羽が殺処分を受けています。
また、東京都の大田区でもオオタカに高病原性のインフルがみつかり、上野動物園等で鳥類の展示が中止されています。
もともとは自然の中にあった無害なものが、我々の生活の中に密接に関係している病原菌となっています。
自分たちも仕事の中で養鶏場へ出入りすることが多いのですが、養鶏場の方々の鳥インフルエンザ予防に対する意識を痛感させられます。
広島での発症例はまだ確認されていない様子ですが、近隣の県では発症もあり、広島自体にも渡り鳥等はやってくるので予防、注意しすぎることはないと感じます。