おはようございます。広島営業所の小川です。
今回は施工現場にて目にした一幕。
家屋にしばしば出没する大型のクモ・・・アシダカグモ。
巣の網を貼らず、徘徊しながら獲物を捕らえる習性があります。
肉食性で、ゴキブリ等を捕食します。毒を持たず、ムカデのように積極的に人を噛むこともありません。
分類的には益虫とされていますが、見た目のインパクトから不快害虫とされることもあります。
成熟すると大人の手のひらほどのサイズになりますから、見た目から嫌われるのもしょうがない気はします・・・。
さて、こんなアシダガグモですがこの度発見したときには非常に弱っていました。
屋外でヨロヨロとしているものに・・・気が付けば
何かの虫に運ばれてしまっています。
ぱっと見、クモ側が捕食しているのかと思いましたが、おそらく巣穴、もしくは安全に食べることのできる場所まで
ズルズルと運ばれています。
普段は捕食される側なのでしょうが、自然というのは過酷ですね。
弱っているクモは何も抵抗できず、そのまま運ばれていきました。
ちなみに、クモの消化液には強い殺菌能力があるらしく、自身の足もその消化液で手入れを行うので徘徊時に病原体を媒介する可能性は低いようです。肉食性といっても生きた昆虫や小動物を捕食しますので、人間の食べ物へ好んで近づくことも少ないでしょう。
家の中で見かけたら、気持ちは悪いでしょうが、頼りになるやつだと思ってそっとしておくのもいいかもしれません。