おはようございます。
日東防疫㈱広島営業所の釜田です。
来週には立春を迎える季節となりました。
そこそこ寒い日は続いていますが、
秋の刈入れの後、枯れた田んぼ一面に草が伸びてきているのを見ると、
春の足音がそろそろ聞こえるのではないかと思ってしまいます。
異常気象という言葉を毎年のように聞くような気がしますが、動物たちは気候に合わせて活動していきますので、
暖冬で春の訪れが早ければ、コウモリや女王バチが冬眠から目覚めるのも早まるでしょうし、
動物や虫などの活動も活発になるでしょうから、注意が必要です。
では、寒い冬、冬眠しない虫はどうしているのかというと、死んでしまうか、暖かいところで春が来るのを待つか、
卵や幼虫の形で越冬するか、といったところでしょうか。
ちなみに、ゴキブリは冬眠しないそうです。
冬になり姿を見かけなくなったゴキブリはどうしているのかというと、
どこかの隙間で寒さをしのいで暖かくなるのを待っているか、卵の状態で冬を越すか、
どちらにせよ、暖かい人間の住処はゴキブリの取って最適の越冬場所とも言えるでしょう。
とはいえ、生きてはいても活動自体は鈍くなるので、見かけることはないのかもしれません。
ゴキブリは生命力が強いと言われていますが、エサや水がない状態でどれぐらい生きることができるかというと、
種類にもよりますが、2~3週間は生きるそうです。
寿命はというと、チャバネゴキブリで数か月から1年程度、クロゴキブリで1~2年程度ということで、
意外と短いような気がしますが、繁殖力は強いので、寿命の短さを繁殖力でカバーしているのでしょう。
3億5000年前から地球上の環境に適応して生きてきたゴキブリですから、
これからも私たちの暮らしにうまく適応しながら生きていくのでしょう。
ちなみに、冬に見ない虫の代表、蚊ですが、これも種類により越冬するようです。
アカイエカは5度ぐらいまでなら成虫で越冬することができ、ヒトスジシマカは卵で越冬するようです。
幼虫で越冬する種類もいます。オオクロヤブカの幼虫は、0度前後の水温でも生きているそうです。
寒い冬、目にしないからいない、というわけではないんですね。