毎月、愛媛県へ衛生害虫やネズミの点検に行っていますが、
ネズミによる被害が多い物件があります。
建物の周辺の環境にもよりますが、ネズミが生息している地域では
建物が古く壁が剥がれたり穴が空いたりしている、食品を扱っている、
ネズミの天敵である鳥類から身を守れる、イタチ類の侵入がない。など、
いくつかの理由からネズミが棲みついてしまう事があります。
このような状況で建物の中に入りやすくなっています。
主にその建物に侵入してくるネズミは、家ネズミと呼ばれる3種類のネズミがいます。
ハツカネズミは、頭から尾の付け根までが約57mm~91mm。
尾の長さが約42mm~80mmというサイズになります。
重さに関しては約10g~25gという軽い生き物です。
小柄ですが45㎝ぐらいまでジャンプできる能力があります。
子供のハツカネズミのフンは、クロゴキブリのフンに似ている場合があります。
台所などで黒い粒を見つけたらまずはゴキブリの侵入でしょう。
次にハツカネズミの可能性を疑い、周辺の食品や袋がかじられていないかチェックしましょう!
クマネズミは、頭から尾の付け根までが約146mm~240mm。
尾の長さが約150mm~260mmというサイズになります。
重さは150g~200gあり、天井裏を走ると音が聞こえます。
クマネズミは家ネズミの中で一番賢く、病原菌を多く媒介している事がある危険生物です。
また、クマネズミが人家へ侵入していた場合、ネズミの通ったところにラットサインという黒ずんだ跡ができます。
クマネズミは運動能力も高いので柱を垂直に登る事もでき、壁に穴があったり軒と壁の角に隙間があれば侵入してきます。
家にゴキブリがよく出ている場合、クマネズミが侵入してくる確率は上がります。
ドブネズミは、頭から尾の付け根までが約186mm~280mm。
尾の長さが約149mm~220mmの大型ネズミです。
重さは150g~500gとペットボトル並みの巨体です。
ドブネズミに至っては運動能力はクマネズミほどなく基本、地中に住み下水や地下を徘徊します。
好みは魚介類や肉で、飲食店や外の残飯を食事とするため、比較的人の目に付く場所に現れる事があります。
どのネズミも人にとって良い生き物ではありません。
まして、食品を販売提供している店舗では侵入を許せない生物です。
我々はその問題に日々取り組み、対策改善を行っています。